
水素吸入 Q&A【断食療法】

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ダイエットや美容のために、ファスティングをする方が増えました。 また、疾患の改善のために、断食療法を取り入れる病院も増えたようです。 持病の改善のために「断食療法」を体験する方からのご質問です。
Q.「断食療法」をしながら水素吸入をすると、どのように良いのでしょうか?
【60代女性】
慢性疾患があり、自宅でHydrexの水素吸入を毎日しています。 体調改善に「断食療法」を勧められて、ドクター指導の元、今度体験することになりました。
家を空ける間、水素吸入ができないことを不安に思っていましたが、断食先のドクターから“悪玉活性酸素を除去できるのは水素だけだからね”と、水素マシンの持ち込みができることになりました。 「断食療法」をしながら水素吸入をすると、どのように良いのでしょうか?
A.山口醫院 山口貴也院長
断食療法(絶食療法)は、約50年前に心療内科の領域で取り入れられるようになったのが、国内で初めてといわれています。 空腹になることで、免疫力のアップ、癌の予防と改善、細胞の若返りから老化を遅らせ若さを保つ、消化力、排泄力が促進される、ストレスに強くなる、などに効果が期待できるとして、いまではサナトリウム(療養所)や病院で導入するところが増えています。
飽食の現代では、食べすぎ、運動不足、ストレス、冷え、環境汚染物質、水分の摂り過ぎなど、血液を汚し、悪玉活性酸素が体内で大量に放出される環境に置かれている方が多いのです。 断食療法の適応症としては、心身症や神経症をはじめ、高血圧、過敏性大腸症候群、慢性胃炎、過呼吸症候群、心因性気管支喘息などのほか、肥満症、メニエール症候群、更年期障害、自律神経失調症など、多くの疾患がある一方で、禁忌としては脳血管障害、心筋梗塞、心不全、腎不全などがあります。
断食療法を始める前に医師の診断を受けて、安全に行うようにしてください。 水素は、血液中に溶け込んで体中に循環して細胞膜に浸透し、悪玉活性酸素と結びついて体外に排出するので、酸化した血液が改善されて血流がよくなります。 さらに、細胞にエネルギーを与えるミトコンドリアの機能をあげることで、免疫も向上されます。 体内で大量に作られた悪玉活性酸素は、病気を招き、老化を早める原因となります。
水素は、体内の悪玉活性酸素を除去して体の酸化を防ぐことで、老化を遅らせ様々な疾病や症状を軽減できる抗酸化作用のあることが研究でわかっています。 このことから、断食療法と併せて水素吸入をすることで相乗効果が期待できます。 また、日頃のストレス改善を目的に断食をされる方には、毎日の生活に水素吸入を取り入れることをお勧めしています。 Hydrexの高濃度水素吸入の前後で脳波を測定したところ、70.4%にθ波の出現が認められリラックス効果があることも実証されています。 どうぞお大事に。
内科・消化器科専門医。高濃度水素吸入療法の導入や生活習慣病への予防医療に力を入れている。病気の原因と改善策をわかりやすく解説する地域密着型のかかりつけ医。