春眠暁を覚えず。暖かな春は日中ぼんやりしたり、眠気に負けて居眠りということもあるのではないでしょうか?春の眠気の原因は自律神経の乱れからくるものですが、【睡眠時無呼吸症候群】が原因の強い眠気は、交通事故をはじめ深刻な問題となります。

Q.水素吸入は「睡眠時無呼吸症候群」にどのような効果があるのか教えてください

50代(男性)
知人に「睡眠時無呼吸症候群」の方がいます。水素吸入の話をしたところ、よいのであれば体験したいと希望しています。どのような効果があるのか教えてください。

A.山口醫院 山口貴也院長の回答

【原因と症状】

体形や首回りの脂肪の付き方、飲酒など生活習慣から男性に多い疾患ですが、閉経後の女性にもみられます。ご自身の自覚がないこともあるようですが、大きないびきをかく、いびきが止まり大きな呼吸と共に再びいびきが始まる、その間呼吸が止まることなどで身体中の酸素が減ってしまいます。酸素を補おうと心拍数が上がり、寝ている間に中脳や身体には大きな負担が掛かり覚醒した状態となるので、日中の強い眠気や倦怠感、集中力の低下などが起こるのです。
睡眠中に呼吸が止まってしまう原因には、上気道が物理的に狭くなり呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプと、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプがあります。

【水素吸入による効果】

口呼吸をしている方に多い鼻がアレルギー等で狭くなる場合は、水素の効果でアレルギー症状が改善すれば良くなります。肥満で舌が肥厚し睡眠時に気道を狭窄する場合には、痩せるのが一番です。食事で減量するのを水素でサポートする事になります。また、脳幹の問題で起こる睡眠時無呼吸は、水素で呼吸中枢の血流が上がり活性化されれば改善されます。
水素は、悪玉活性酸素を除去して一酸化窒素を増やす働きがあるので、水素吸入をすると血管拡張が起こり血流が良くなります。また、ミトコンドリアの機能が上がり細胞が活性化することで炎症が鎮静化します。このため、アレルギー症状の改善、呼吸中枢の血流が上がり活性化されて、睡眠時無呼吸症候群の改善につながります。
サロンご利用の方には、水素吸入を続けることで気道が確保され、いびきが軽減されてきた方もあります。ご友人には、生活習慣の改善と高濃度の水素吸入を取り入れることをお勧めください。どうぞお大事に。