最近メディア報道でよく見かけ、1,500万人が罹患しているといわれる「逆流性食道炎」について、山口醫院 山口院長にうかがってみました!
皆様のお友達にも、この病気の方いらっしゃいませんか?

Q.逆流性食道炎の原因と症状、水素吸入の効果について、教えてください。

A.山口醫院 山口貴也院長

【原因と症状】

逆流性食道炎は、内視鏡検査でびらんや腫瘍の粘膜障害が見られ、胃内容物が食道に逆流することにより様々な愁訴を訴える疾患です。

元来、胃・食道接合部には、下部食道括約筋など食道内に胃の内容物が逆流することを防止する逆流防止機構があります。
ところが、食道裂孔ヘルニアなどで逆流防止機構が壊れた場合は、胃食道逆流をきたしやすくなります。
それ以外にも、腹圧の上昇などで胃内圧が上昇したり、一過性下部食道括約筋弛緩などで、胃食道逆流が起こると考えられます。

【気をつけること】

日々の生活では、食事の改善が必要です。症状を悪化させる食物としては、高脂肪食をはじめチョコレート、アルコール、コーヒー、炭酸飲料、柑橘系ジュース、香辛料、玉ねぎ等です。餅やあんこ、饅頭なども増悪因子と考えられますので、摂取は控えてください。

また、喫煙は下部食道括約筋圧を低下させます。
腹圧の上昇が原因にもなることから、食べ過ぎ、前屈位を避ける、食べてすぐに横にならないなどの注意が必要です。

生活様式の欧米化により、近年急激に増加している疾患です。日本人の3人に1人は持っていると考えられています。高血圧症、糖尿病、気管支喘息、耳鼻科疾患、肥満などとも深く関わっています。

【水素の効能】

水素の効果は、活性酸素の除去、過酸化脂質による酸化のドミノを抑制する、ミトコンドリアの機能をあげる、炎症を鎮静する、免疫を調整することがわかっています。

高濃度の水素吸入によって、炎症を鎮静し症状の改善が期待できます。食生活の改善と併せて、朝晩水素吸入をしてみてください。どうぞお大事に。