梅雨明けを迎えて真夏日となりました。
熱中症予防には水分補給が欠かせませんね。
そんな気候でも、【腎臓病】を患っている方は水分摂取に注意を払わなければなりません。
日々の食事についてのご質問にお答えします。

Q.腎機能が低下し足がむくんでいましたが、水素を吸入して治まりました。今後の食事について教えてください。

50代男性
腎臓が悪く、医者からカリウムを摂取しないようにと言われています。
また、糖尿病予備軍とも言われました。
その後、腎機能が低下している状態で足がむくんでいましたが、水素を吸入して治まりました。
以前は5.5だったクレアチニンが、現在は4.5~5くらいで留まっています。
カリウム値も4くらいになっているとのことです。
水素を吸入しているので、抑えられているのかと思っています。

①野菜スープが身体に良いと聞きましたが、野菜にはカリウムが多く含まれるので、私の身体には良くないのでしょうか?

②納豆は良くない、海苔もダメ、野菜もダメと身体に良さそうなものも良くないようで、何を食べれば良いのでしょうか?アドバイスをお願いします。

A.山口醫院 山口貴也院長

腎臓には、老廃物を尿として体の外に出す、水分や電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、クロール、マグネシウム、リン、重炭酸など)を調節して濃度を正常に保ち酸性物質を中和して排泄し血液をアルカリ性に保つ、血液を作るホルモンと血圧を調節するホルモンを分泌する、ビタミンDの活性化を行う、不要になったホルモン(インスリン、成長ホルモン、PTHなど)を不活化する働きがあります。
ところが、腎炎などの病気で血液を濾過する腎臓の機能がおちると老廃物を十分排泄できなくなります。この結果、体内に不必要なものや体にとって有害なものが溜まって、様々な症状が現れます。

高カリウム症状では、手足、唇のしびれ、口のこわばり、吐き気、体のだるさ、胸の苦しさ、脈が乱れる、意識がなくなる、心臓が止まるなどが起こります。
カリウムの正常値は3.4~4.9で、5.5以上になると要注意です。
カリウムは、果物や生野菜に多く含まれています。

腎臓病の原因は何と言われたのでしょうか?
糖尿病が原因でしたら生活習慣の見直し無しでは難しいでしょう。
自己免疫性の腎炎の場合増悪期でなければ、同様に食生活の見直しが不可欠です。

① カリウムに関しては腎臓が専門の先生でも野菜や果物由来ならとっても良いと言っている先生もいます。
納豆がダメなのは、ワーファリンを飲んでいるからでしょうか?
その場合は制限があるのはカリウムでは無く、ビタミンKです。

② 塩分制限と動物性タンパク質を摂取しない事、カリウムに気を付けるなら栄養成分表で調べ比較的少ない物を選ぶと良いと思います。

水素吸入をすると、有害な悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)は水素と結びついて尿として排泄されます。
足のむくみが改善されたのは、このことによります。
水素は、免疫機能を低下させることなく体の酸化を防ぐことができるのです。
細胞膜を構成する大切な要素である脂質は、活性酸素によって酸化されると連鎖的に酸化が進むことがあります。
細胞膜の酸化は、老化に繋がるほか様々な疾病の要因にもなります。
水素を摂取することで、酸化の連鎖を止めて老化による衰えや疾病を予防することが可能です。

食事と栄養への理解を深め食事療法を楽しむこと、日々の生活に高濃度の水素吸入を取り入れることで改善に繋がります。
どうぞお大事に。