トライアルスペース銀座には、様々な病気でお悩みの方がご紹介でお越しになります。そのなかでも高血圧を発症している方は多く、心臓病や脳卒中、慢性腎臓病などの原因にもなることからご心配も大きいようです。今回のQ&Aは【高血圧】がテーマです。

Q. 水素吸入は「高血圧」にどのような効果があるのか教えてください

60代(男性)
定年となり、自宅にいることが多くなりました。時々散歩には出掛けますが、積極的な運動はしていません。数年前から高血圧のため、薬を服用するようになりました。なかなか数値が改善しないため、友人に相談したところ水素吸入を勧められました。どのような効果があるのか教えてください。

A.山口醫院 山口貴也院長の回答

【原因と症状】

一般に血圧が140/90 mmHg以上になると高血圧と診断されます。50代以上の男性、60代以上の女性の60%が高血圧であるといわれています。原因として、塩分の取りすぎ、喫煙、飲酒、運動不足、肥満などが挙げられます。また、ホルモンの異常、加齢により血管が硬くなる、血管が狭くなったり炎症を起こしていることも血圧に影響します。高血圧そのもので症状が現れることはあまりありません。注意したいのは合併症で、心臓病や脳卒中、腎不全などが挙げられます。

【水素吸入による効果】

年齢を重ねると血液はドロドロになり、血管は硬くプラークも出来て血液が滞り、血圧を高くして流そうとするために高血圧となります。血圧を下げる、血流をサラサラにする薬の服用だけでは対処療法であり、血流の滞りを改善する根本的な解決にはなりません。
水素は、血流の改善、血管の柔軟化、血管内プラークの抑制進展などに効果が認められています。水素は、悪玉活性酸素といわれるヒドロキシラジカルとペルオキシナイトライトの除去を行います。ペルオキシナイトライトの除去で一酸化窒素が増え、ヒドロキシラジカルの除去で一酸化窒素の消費が減ります。一酸化窒素が増えると、血管拡張が起こり血流が良くなります。水素には、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アポトーシス作用があります。ミトコンドリアの機能が上がり細胞が活性化し体調が良くなる、炎症が沈静化するといった事が起こります。水素は、体にとって必要な物で腸内細菌が日々水素を作っています。現在の生活習慣、加齢や疲労、病気などによって体内の水素を作りだす能力が低下しています。水素を吸うと体調が良くなるのは、このためです。
原因を取り除けば自ずと健康な体を手に入れることができます。合併症を防ぐためにも、ご自身の生活習慣の改善と高濃度の水素吸入を取り入れることをお勧めします。どうぞお大事に。