まもなく梅雨入りを迎えます。気温と湿度が高くなる時期に気を付けたいのは、細菌やウイルスなどによる食中毒や感染性胃腸炎です。魚介類のウイルス感染により【慢性疲労症候群】に罹患された方からのご質問にお答えします。

Q.魚介類のウイルス感染により【慢性疲労症候群】になりましたが、「水素吸入」でどのような効果が期待できますか?

40代女性
いろいろなウイルスがあるそうで、私は魚介類からのウイルスと言われました。
いつも手が氷のように冷たいのですが、水素を吸入するととても温かくなります。
私の病にはどのような効果が期待できるでしょうか?

A.山口醫院 山口貴也院長

慢性疲労症候群は、身体を動かせないほどの疲労感が6ヶ月以上の長期間にわたって続く病気です。
主な症状は、風邪をひいたときのような微熱、頭痛、のどの痛み、日常生活に支障をきたすほどの疲労感、動くことができないほどの激しい筋肉痛、寝付けないなどの不眠や日中に極度の眠気が起きる過眠、気分の落ち込みが続くうつ病に似た症状などが現れます。

その原因はたくさんありますが、ご質問者のように細菌の細胞内感染やウイルスの慢性感染も原因の一つです。
化学物質や精神的なストレスなどをきっかけに、免疫力が低下することで体内に潜伏していたウイルスが再活性化されます。
ウイルスを抑えるための免疫物質が過剰に作られることで、脳の働きに影響を与えて強い疲労感などの症状が起きるのです。
多くの人にとって問題とならない細菌やウイルスが問題を起こすのは、感染してしまう方の免疫力が低いためです。
その原因は、多くの場合生活習慣によるものと考えられます。

一般的な治療方法は、身体の免疫力を高めるための薬物治療が中心に行われます。
体内の悪玉活性酸素による細胞の障害を防ぐため、抗酸化作用をもつビタミンCの大量服用も処方されます。

水素の効果は、悪玉活性酸素の除去、過酸化脂質による酸化のドミノを抑制する、細胞にエネルギーを与えるミトコンドリアの機能をあげる、炎症を鎮静する、免疫を調整することがわかっています。
薬物治療に代わる治療法として、水素ガス吸入により免疫力が高まることで改善が期待できます。また、水素を吸入すると冷たい手が温かくなるのは、悪玉活性酸素の除去により一酸化窒素が増えることで血管拡張が起こり血流が良くなったためです。

毎日の生活でストレスを改善する生活習慣と高濃度の水素ガス吸入を取り入れて、病状の改善にお役立てください。

どうぞお大事に。