大人の心臓病で最も多い疾患である心筋梗塞と狭心症。ハイドレックスの高濃度水素吸入をご利用の方から、ご友人が心筋梗塞に続き狭心症になってしまったことから、ご心配のご質問がありました。

Q.心筋梗塞を患った友人が、狭心症になりました。水素吸入でどのような効果が期待できるか教えてください。

60代男性
20年前に心筋梗塞を患った友人が、狭心症になってしまいました。
とても心配で水素吸入を勧めたいのですが、どのような効果が期待できるのかうまく説明ができません。教えてください。

A.山口醫院 山口貴也院長

心筋梗塞と狭心症は、どちらも動脈に十分な血液が流れなくなることで酸素と栄養が心臓の筋肉に不足することで起こります。
心筋梗塞は、冠動脈が塞がって血液が流れなくなることで心筋が壊死してしまい、長いこと胸に激痛があり吐き気や呼吸困難を起こすこともあります。
狭心症は、冠動脈が狭くなることで一時的に血液の流れが不足することで起こり、胸の痛みや息苦しさの発作はしばらく経つと消えて心筋も回復します。
血管が狭くなる原因は、血液中のコレステロールです。
管の内壁にコレステロールの塊ができると、血液の流れを妨げ動脈硬化が起こります。
動脈硬化の予防が狭心症の予防となります。
生活習慣病である糖尿病、高脂血症、高血圧、腎臓病、喫煙、肥満の予防、改善に努めることが大切です。

治療法は、冠動脈を広げたり血液が固まるのを防ぐ、心臓の負担を取るなどの薬物療法、冠動脈を風船のように膨らませて冠動脈を拡げるカテーテル療法、バイパス手術などがあります。
心筋梗塞と狭心症は、心臓血管病です。血流を良くすることで改善が図れます。

高濃度の水素吸入をすることで、血管拡張が起こり血流がよくなります。
体がぽかぽかして体温が上昇するのを体感できるのはこのためです。
また、水素は、血液中に溶け込んで体中に循環して細胞膜に浸透し、悪玉活性酸素と結びついて体外に排出する、過酸化脂質による酸化のドミノを抑制する、細胞にエネルギーを与えるミトコンドリアの機能をあげる、炎症を鎮静する、免疫を調整することがわかっています。
心臓の細胞が動きやすくなるのです。
これらの水素の働きは、心臓血管病の改善効果が期待できます。

高濃度の水素ガス吸入を取り入れることを自信をもってご友人にお勧めください。どうぞお大事に。